この間、ちょっと時間ができたので、映画を見てきました。
何を見たかというと、”杉原千畝 スギハラチウネ”です。
杉原千畝さんというお人は、ナチスドイツがヨーロッパで幅をきかせていた時代に、リトアニアのカウナスで領事官に赴任。
ヨーロッパ各地でナチスドイツによる迫害を受け、もはや逃げ場がなくなっていたユダヤ系の難民に、日本通過ビザを発行し続けた人です。
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
杉原役を唐沢寿明さんが演じております。
この映画、良いですよ。
妖怪ウォッチとかスターウォーズの陰に隠れちゃうような地味な映画ではりますけど。
見て元気になる類ではなく、むしろ終始涙が止まらないのですが、お勧めです。
何がおすすめかって、戦後70年の節目に作られた映画ですので、
改めて、日本がどう太平洋戦争へ突入していったのかが良くわかります。
それもヨーロッパからの視点で見ることができます。
また、当時のドイツ軍による人間とも思えない迫害シーンがあるのですが、
これすごいですよ、ここから劇場にいる多くの人の涙が止まらなくなるんです。
わかるんです、劇場は暗くて周りを見渡したわけじゃないけど、座っててわかる。
目を覆いたくなるシーンなだけでなくて、私はあのような暴力シーンで泣くのは初めてでしたね。
それから、難民問題という難しさについても、思い知らされました。
私のちいさな頭では考えようとしても匙をすぐ投げてしまいましたが・・・
調べたらこんなまとめがあったよ。
この映画を見た後、半藤一利さんの昭和史を再読しようと思い、
また、ユダヤ人迫害の歴史を知っておかねばならぬな、と思いました。
思うだけじゃ・・・あれだけども・・・。