高校の同級生

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5年ぶりなんだそうだ。

久しぶりに会い、ランチした。
元気そうでよかった!肌ツヤ良かったしね。
自宅に帰ってから、高校の同級生の男子の訃報を知る。仲が良かったわけではないのだけれど、一つだけとても印象深いエピソードがある。
彼とは塾が一緒だった。
その塾の窓にはブラインドがかかっていて、彼とその友人の2人組はあまり目立たない存在だったのだが、休み時間になると、2人でひっそりと窓際でよく会話をしていた。そして必ず、決まって、刑事がやるようにして、人差し指でブラインド一枚をそっと押し開け、ひっそりと窓の外を見るのだ。そしてヒソヒソとまた会話を続ける。私には刑事ドラマのワンシーンのようにしか見えなかった。それが橋が転げてもおかしい年頃の私にはなぜかツボで、見るたび笑ったものだ。
私くらいの年になると、自分が死ぬこと、が妙に距離を詰めてくる…。