子育て、辛くないですか?私はぶっちゃけ、辛いなって思うことが多いです。
こんなに頑張ってるのだから、一番味方な筈の旦那にも”自分勝手だ”と吐き捨てられる理由などどこにもないはずなのに…!!!(あ、はい、そういうことが最近ウチでありまして笑)
そんなこんなで私は結構ツラミ感じてまして。
この本、『ママたちが非常事態!?最新科学で読み解くニッポンの子育て』を意図せず手にして読んだところ、
赤ちゃんが夜泣きするとか
人見知りするだとか、
イヤイヤが酷いとか、
お母さんは産後やたらと孤独や不安を感じるだとか、
子育て中に気が休まらずイライラするとか、
旦那にイライラするだとか、
ぜーーーーーーーーーーーーーんぶ理由が科学的に証明されているので、
なーんだ、って少し元気になりましたよ。
一方で、現実はそんなに上手くいかないよね、という感想もちょっとありました。
この本は、NHKスペシャルの同名の番組を作成するにあたって得た情報を、番組では紹介しきれなかった情報を加えて書籍にしたものなんだそうです。
主に乳幼児を抱えて、悶々としているお母さん、お父さんに、科学的に根拠のあることを新しく視点として与えてくれるので、何かのきっかけ、ヒントにはなりうる本だなと感じましたよ。
それでは、個人的に刺さったところを中心にご紹介していきましょう。
目次
お母さんのイライラはオ キシトシンのせい
オキシトシンって、愛情ホルモンとか、絆を深めるホルモンと言われているのですが、なななんと、その愛情や絆を邪魔する者、不快に感じた相手に対しては、攻撃性を高める働きをするということが、アメリカの実験でわかったんだとか。
すげー毎日イライラするんだけど、オキシトシンのせいなの!?
私の場合は思い通りにいかない時の方がイライラしてる気がするけど(爆
お母さんのイライラは男女の脳の違いから
どんなに旦那さんが育児に協力的でも、お母さんは旦那さんへのストレスを溜め込んでいる、ことがわかったんだそうです。
基本的に女性の脳は赤ちゃんの泣き声に敏感に反応するのに、男性は赤ちゃんの泣き声に敏感でない、とのこと。
だから、子どもが夜中に泣いてても御構い無しでアイツは寝てるのか…と思ったのは私だけではないはず。
また、本書の中に出てくるある家族の食卓。お母さんは子どもたちの食事に気を取られまくって終始イライラしているんですが、お父さんは御構い無しに自分のペースで食事を楽しむ。
ちなみにこのお父さん、めっちゃイクメンなんですよ。うちの旦那と一緒で、かなり育児に協力的。
それなのに、お母さんは、特にお父さんの気の利かなさにイライラしている、んです。
でもこの気の利かなさは、お父さんが悪いのではなく、お母さんの脳が妊娠、出産を経て変わってしまい、アレコレと気づくようになってしまっただけ。
これを夫婦で異なる役割を持っている、持ちうる能力が違って当然である、と理解すべきなんだそうです。
だから、お父さんは、アイツは変わった、優しかったのに、とかいわないで。
お母さんは、妊娠出産と大量のホルモンに晒され、子育て仕様に脳が変わってしまっただけなんです。
夫婦で支え合う関係づくりを
男と女で役割が違うのだから、この点を理解して、支え合う関係づくりが大事だということなのですが。
なかなか難しいよね…ぇ。
特にこの本の中でお父さんにしてほしいこととして、以下のようなことが挙げられていました。
けど、なんで俺ばっかり気を使わなくちゃならんのだ!と臍を曲げる男性もいそうですね…。
- お母さんの話を目を見てきちんと聞いてあげる。意味のないような話でも、流さない。正論で応戦しない。
- 育児に忙しい妻をねぎらう
- 優しい言葉をかける積極的に育児に協力する
また、子どもが乳幼児期を過ぎた6歳以降は、お父さんの育児本領発揮、だそうですので、それまではお母さんがなんとか頑張る、のも…我慢強ければアリなのかな。
逆に、本には書いてないので、私の個人的な考えですけど、お母さんへの提案として、
- イライラしたら、そういう風になってしまった自分に気づいてみる
- 旦那に当たらない(できねぇなぁ)
- 旦那にして欲しいことをきちんと言葉で伝える
- 旦那が気が利かないのは、男女の脳の違いが原因だと思い出して深呼吸する
- 子どもが6歳以降になったら、1人で北欧に旅行に行かせろ、でもなんでもいいから、気分が上がることを約束して、それを目標にとりあえず頑張る…とか?
といったことができそうですね。
家庭円満の肝、オキシトシン
イライラの原因もオキシトシンの分泌さだそうですが、逆にオキシトシンは家庭円満の肝とも言えるんだそう。
我が子と触れ合えば触れ合うほど、男性にも女性にもオキシトシンが分泌されるんだそうで。
そうすると、男性は、妻以外の女性を遠ざけようとするらしいんですよね。つまりオキシトシンには浮気防止の効果もある。
お父さんが育児に協力的になり、子どもと触れ合うとオキシトシン大発生⇒お父さんと子どもの絆が深まる⇒お父さんは浮気もしない⇒お母さんの育児の負担も軽くなり、イライラしなくなる⇒お父さんがお母さんを怖がらなくなる⇒そこでお父さんすかさずお母さんに優しくする⇒お父さんとお母さんの絆も深まる⇒家庭円満!みたいな?そんな感じ?
現実はそんなに簡単にいかねーよ、と読んでいて思っちゃいましたけど(笑
なんにせよ、お父さんの育児への協力度の度合いが鍵なのかな、と感じました。
科学的な根拠は説得力があるけど
赤ちゃんが夜泣きする理由にせよ、納得いく科学的な根拠がありました。胎児の頃の生活リズムが影響しているらしいんですよね。詳細は本を読んでいただきたいですが、夜泣きも4-5か月で落ち着いてくる、とはありましたけど、うちの息子は3歳くらいまで夜泣き結構酷かったすからね。個人差あるよね。
産後にお母さんが感じる孤独や不安も、そもそも人間は種の繁栄のために、集団で子どもを育てるのが本来の姿であることに起因しているんだとか。共同養育できる仲間を見つけられるよう、孤独や不安を感じるようになっている、らしいんですよね。わからなくもないけどなんかしっくりこない部分もある。
イヤイヤ期については、脳の前頭前野が未発達なために、抑制機能が働かないことが原因らしい。これは非常に納得した。さらにいうなら、この前頭前野の発達は、子どもが将来大成するかしないかにかかわってくるらしい。前頭前野の発達を促す教育をしているアメリカの事例は興味深かったですね。
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