時間の大切さ、について先日の西口理恵子さんの講座で本当に考えさせられました。
一番ありがたい遺産はお金でも家でもなく、時間
こんにちわっつあっぷ。
西口理恵子さんの講座では、西口さんの整理収納アドバイザーとしての経験から様々なお話を所々で聞くことができました。
先日の講座についての記事はこちら
中でも、私の心を今でもつかんで離さないのが、西口さんと西口さんのお父様とのエピソード。
西口さんのお父様の遺したもの
西口さんのお父様は、がんで亡くなられたそうです。余命も数ヶ月というところで、医師からの許可を得て自宅にて過ごすことにしたお父様。
すると、がんでお身体もお辛いだろうに、ご自分の身の回りの遺品の整理を始めました。
書籍や書類などなど…。
重たいものまでご自分で最後まで整理仕切って亡くなられました。
遺されたのは、少しの書類。それぞれに付箋がついていて、そこには、これはどうしなさい、これはここに電話してこの人とこうしなさい、などなど、遺された家族が迷わずに手続きできるように指示が的確に書かれていました。
車なども廃車の手順がキチンと書かれていました。西口さんは、ご近所の方から、西口さんちの娘さんは、お父さんが亡くなられてさっさと廃車までしちゃって…なんて言われてたかもしれませんね、でも仕方ない、父がそうしなさい、と指示を遺していったのだから、とおっしゃっていました。
そして、1週間でお父様の遺品の整理を終えたというのです。これにはビックリ。
私の父の遺したもの
かれこれ20年も前になります。うちの父が亡くなった時、母が遺品の整理をしましたが、とてもとても1週間なんて無理です。
家族が亡くなった悲しみ、いたみ、後悔…そんな気持ちに心や頭は占領され、
あの碁盤(父の趣味は碁でした)はどうしよう、愛用してたものだし…などと逡巡するも、なんとその碁盤はまだ実家にあるのですよ!!!
言い換えれば、父は、遺された家族に、思い出だけでなく、
碁盤の処分について悩み続ける時間
と
碁盤を置くスペース
をも遺していったのです。
これって遺された家族にとって幸せなことだと思いますか?
心に残る思い出だけで充分ではないでしょうか。
時間は有限です。遺された家族にも、その後の人生を精一杯幸せに生きて欲しいというのが、愛のある人なら思うことではないでしょうか。
ならば、碁盤を処分するのに悩む時間は遺すべきものではなかったのではないでしょうか。
冷たく聞こえますか?
遺品の整理が自分の人生の一部だから、自分のやりたいことをする時間を削られたって私全然いいの、なんて思えません。
遺品の整理に時間を使うくらいなら、自分の人生です、やりたいことや自分の”今生きている家族”のために時間を使いたい。
整理収納が作る私の時間、家族の時間
だから、整理収納を真剣にやって、自分の時間だけでなく家族の時間も作ってあげたい。
私がもしものことになった場合、遺された家族が無駄に悩む時間やそれに振り回される時間を人生の時間を削って使って欲しくない。
家やお金も相続する価値のある遺産であれば、まぁ嬉しいというか、遺してくれてありがとう!と思えるかもしれません。
けれども、それよりももっとありがたいのは、遺品整理にかかる時間を無駄に取られないこと、すなわち、自分の人生の時間、なんじゃないでしょうか。
と、こんなことから、先の記事で書いた10のやることリストを始め、整理収納を真剣にやろうと思っております。
早速、雨の週末は、子どもをおんぶしながら、バンバンいらんもんは捨て、使うものは使う場所に収納するなどしましたよ!!