ミシェル・オバマさんのマイ・ストーリーを読みました。すべての女性に読んでもらいたい1冊です。
なぜ読もうと思ったのか
かねてよりパワフルな女性の生き方に興味があり、パワフルな女性(だと思っていた)の1人、ミシェル・オバマさんの生き方、人生について興味があったから。
読んで良かった点、わかったこと
私が最も知りたかった、ミシェルさんの幼少期についてや、どのような育てられ方をしたのかは、あまり書かれておらず、もう少し知りたいのに!とフラストレーションがたまりつつも、読み進めていくうちに、なんて親しみの持てる方なのだろう、と、読む前に抱いていた”パワフルな女性”という印象は消え去った。
彼女自身、彼女の生まれ育った環境や受けた教育が運の良さからきたもの、として捉えており、また、その運の良さについて、”運が良い”で済まされてはいけないこと、安全な環境、教育は全ての人たち、特に、女子たちが当たり前のように享受できなければならないこと、として力を注ぐ姿には非常に感銘を受けました。
また、オバマ氏任期中の生活についても、特異な環境で子育てをするその不安や恐怖、またファーストレディとしての振る舞い方や考え方、与えられた役割について語られており、ただ口だけで社会のあるべき姿を公言し、特権を甘んじるような姿は微塵も感じられず、地に足のついた素晴らしい女性であることが非常によくわかりました。
この本を読んだ後にすること、したこと
ファーストレディという立場でも、子どもたちの母親であることを片時も忘れず、注意深く子どもたちを観察する姿に非常に共感を持ちました。よって、私も、すでに生活はキャパシティオーバーではあるが、今以上に子どもたちを観察していくべきだと思った。
また、以下自分のための備忘録として心に残る部分を残しておきたい。
あの子自身がとてもたくさんの問題を抱えているのよ。
これが、いじめっ子に対する我が家の考え方だった。
指導できない教師と共に地下の教室に取り残された児童たちがどうなるのか、当時はじっくり考えなかった。今ならわかるが、大人から学習の助けを十分に与えられなければ、たとえ幼い子どもでも自分が軽んじられていると思うものだ。それに対する怒りが荒い素行として現れるのだ、彼らは悪い子なのではない、劣悪な環境をなんとか乗り越えようとしているだけなのだ。
母の教育精神は素晴らしく私にはほとんど真似できないものだ。禅の精神のように物事に動じずバランス感覚が優れていた。うちの母はいつも落ち着いていた。性急に判断を下すこともなければ子供にあれこれ干渉することもなかった私たち子供の心の状態を観察し、いずれ訪れる様々な辛苦や成功について慈愛あふれる教えを説いた。私たち子供にとってうまくいかないことがあっても少ししか登場しなかった私たちが何か大きなことを成し遂げれば自分も嬉しいのだとわからせる範囲で褒め決して褒められること自体が目的にならないよう節度を保った。
いじめっ子というのは、怖い人の裏に隠れた怖がりの人なのだ。こういう人たちは、自分がストレスで押し潰されそうだから他人にキツく当たるのだ。そういう人間は出来るだけ避け、やむを得ない時は避け、やむを得ない時は敢然と立ち向かうべきだ、大事なのは、そういう人たちからの侮辱や攻撃を決して個人的なものとして受け止めないこと、でないと、、そう、本当に傷ついてしまうから。
自分からきちんと求めなければ、誰もこちらに気を配ってなどくれないのだ。
黒人コミュニティに伝わる古いことわざにこんなものがある。”他人の2倍努力しなければ他人の半分も得られない。”
ホワイトハウスはたった1人の人間の福利と効率性と総合的な力を最大化すると言う明確な目的のもとに運営されている。
若い頃の私が成功できたのは周りから絶えず愛情と高い期待を注いでもらったおかげだ。
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