『男の子を伸ばす母親が10歳までにしていること』柳沢幸雄著を読みました。
毎日毎日子育てに不安で、こういうタイトルの本についつい惹かれてしまいます。
開成中学校・高等学校の校長でいらっしゃる柳沢氏は、数多くの色々なタイプの男子を見てきたでしょう。その視点から語られるお話は参考になるところもたくさんあります。
男の子という生き物が意味不明、毎日育児に不安がある、中学受験を考えているけどどうしたらいいの、という人にオススメです。
私が強く印象に残った子育てのヒントを少しご紹介してみましょう!
子どもにしゃべらせる
一番ヤベェと思ったのは、「いかに子どもに話をさせるか」というところ。
どうやって子どもから話を引き出すか。
こちらとあちらの信頼関係がキモよねぇ、と思いました。
私は女だけれども、割とうるさいと言われるくらいのお話好きだったんですよね。
でもね、幼い頃の記憶といえば、母に何か話すと否定されたり、嫌な顔されたり、そんなんばっかで、
終いにはきっとこういう返事来るから黙っとこ、みたいな知恵がついちゃったんですよね。
なぜ話をさせるのが大事かというのは、本を読んで欲しいのですけども、
私は話をさせることの大事なポイントとして、困ったことを親に話す土壌があれば、親が子どもの身の危険からすくえるよね、ということもあるな、と思いました。
保育園時代は、先生から「今日オタクのむすこはん、こんなんでしたで〜」って報告があるから、ある程度園での様子もわかるんですけど、
小学生になると、そんなん手厚いのなくなるらしく、ますます子どもの様子が見えなくなる、とママの先輩に聞くのでかなり不安。
あ〜、こんなんやってきちゃったなぁ〜、と反省ばかりですが、まだ間に合うかなって。
過去の自分と比べる
自分への戒めでもありますが。子どもをよその子どもと比べない。比べる時は過去の子ども自身と。
私自身辛かったのは、複数の他人のそれぞれの秀でているところと、自分のダメさをそれぞれ比べていて、いつも”自分はダメだダメだ”と落ち込んでいたこと。今もそう笑笑。 いや笑い事じゃない。
例えばAさんは英語がめちゃできる。Aさんの英語の成績と自分の英語の成績を比較して、落ち込む。
世界史が超できるBさんと自分の世界史のダメさ加減を比べて、落ち込む。
それぞれの得意なところと比べてしまっていたら、一生自分はダメなままじゃーん、キリがないじゃーん、ってもっと早く気づきたかったですね。
子どもには同じことで苦しくなって欲しくない。
子どもの個性を観察して伸ばす
この子はこういうところが得意だな、とか、しっかり子どもを観察していかないとなぁ、と。
私は子どもを第三者目線で観察できてるかなぁ。
この本が全てではないけれど
もちろん、この本に書いてあることが全てとは言わないけれど、沢山の男子を見てきた柳沢氏の視点は大いに参考になるだろう。
いわゆる昔の古い価値観みたいなのもなんとなくあるので、これどうなのかなぁ、みたいな部分もありました。
7割くらいはQ&A形式で進むので、同じような悩みに回答してくれているところも参考になりました。
また、最後の方には、中学受験についたもの触れられているので、中学受験を考えている方には大いに参考になると思います。
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